2006-04-02
蕎麦処 おおくぼ(福井市)
あまり表立って言う人はいないが「ひょっとすると、全国でも最高度に美味い蕎麦を提供してるのではないか?」というのが管理人の現時点での率直な感想である。このお店のお蕎麦は、言葉で四の五の説明するよりも実際に見てもらうほうがずっと分かりやすいんではないかと常々思っていた。
いつも知り合いに言葉で説明しようとすると、「福井のそば屋さんなのに、細麺だし、おろしそばでもないし、なーんか珍しいんじゃない?」とか「元NHKのアナウンサーが半分道楽でやってんだー、へー珍しい」位の感想しか引き出せていないような気がするのだ。しかしこの店、そんなにヤワな店ではない。
管理人は蕎麦好きが高じて東京はもちろん、色々な地方の蕎麦屋を結構食べ歩いてみた(一応文末に例示しとく)。色々行ってみるが、その上で、毎回同じ結論になってしまうのだ。「やっぱおおくぼの蕎麦ってすげえなあ」と。
店主がやや難しそうな人なので写真を撮るのも今まで気が引けていたが、断りを入れたらすんなり撮影できた。百聞は一見に如かず。
「せいろ」
極細、限りなく細い麺。細いがコシはかなり強い。しかも、小麦粉でつないだのでは絶対に出せない、純粋なそば粉が醸し出す独特のコシ。そして溢れるお蕎麦の香り。新鮮なおそばの最高の状態を示す、ややウグイス色がかった微妙な色彩、うまく撮れてるかしら?世の中には二八そばが最高って人がいるらしいが、こういう蕎麦のポテンシャルを十二分に引き出したお蕎麦を一度食べると、意識が180度変わってしまうのではないか。「しらゆき」
こちらはいわゆる「更科そば」。せいろより一層細い。透明感を湛えた宝石のような微妙な色彩がうまく撮れたかも。素人には香りも風味も感じられないくらい僅かな風味。しかし、この僅かな風味は不純物を取り除いた、蕎麦が蕎麦たる要素の「核心」でもある。自分も最初に食べたときの印象はそれほどでもなかったが、モチモチ感のすくないさらりとした食感の印象とともに、ふとした瞬間に突然食べたくてたまらなくなるような、実は恐ろしく引きの強い食物であることによくよく後になって気付かされる。※盛ってある量がやたら多いが、これは「私(管理人)仕様」の模様。人となりを見られているようだ。一般の人への盛りもかなり多めなのは確か。マナー的には「こんなに沢山盛るのは無粋もいいところだ、お蕎麦が可哀想だ」と怒る輩もいるそうだが、私は薮蕎麦のやたら少ない盛りのほうがおかしいと正直に考えられる人のほうが洗練の度合いが高いと思う。
蕎麦処 おおくぼ
福井県福井市西谷町22-11(地図)
営業時間 11:00〜20:00 定休:火(定休日が祝日の場合は営業)
※割と近所にある「大久保茶屋」とは別のお店。
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