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川喜田半泥子「随筆 泥仏堂日録」(講談社文芸文庫)
・「随筆 泥仏堂日録」
 川喜田半泥子 著[講談社文芸文庫]

 他の展覧会を探しててたまたま見つけたんだけど、福井県立美術館で、川喜田半泥子の展覧会があるらしい。2月の終わり頃から3月にかけての話。
「川喜田半泥子と人間国宝たち展」(2009,2/27-3/9)
-桃山ルネッサンス 陶芸の近代化ー
[福井県立美術館 展覧会案内より]
 半泥子いう名前は、数年前に標題のこの本が文庫で出たときに駅前の紀伊国屋書店に並んでいたのを少し立ち読みして知る。そのときは北大路魯山人に会いにいって話をしたくだりを見て結構面白そうな本だと思った記憶があるけれども、薄い割に結構いい価格なのでそのときは買わずにいた。

 が、半泥子というへんてこな名前はその後も頭の片隅に残って「この人どんなやきもの作るんだろう」と引っかかっていたところ。いい機会なので早速購入して全部目を通してみたが、軽妙な文章が思った以上に面白くて、結局2~3日で最後まですーっと読み通してしまった。



 現在の茶道のようなしきたりの要素に縛られたやり方はあまり好みでないけれども、お茶の気分は大好きという嗜好は大変共感するところで、というか自分の思いも同じで、全体を通して茶道の要素が絡まないのに茶の湯っぽい風流話orやきもの話が続くという、こういう方向性が好きだ。

 だからといって、何も勉強せずに感覚重視でやっていた人かというとそうでもなさそうで、ただ表~とか裏~といった茶道のマナーに盲目的に従うことをよしとしていないだけ。書画などの作品を見るだけでも、その方面の知識の深さは趣味の領域なんてはるかに超えてしまう方だったろうことは容易に伺えるわけで。

 大体、普通の人間は趣味で小山冨士夫に窯の設計を依頼したり加藤唐九郎と交流したりなんてとてもできんだろう。そういう時代のそういうレベルの方の嗜みってのはちょっと今からは想像できない所にある。

 というような形で気分を盛り上げたうえで、2月末の展覧会に行ってみるのもいいかもしれない。
 とはいえ、場所が県立美術館だし、半泥子の他に荒川豊蔵や金重陶陽や魯山人の作品が入るみたいなので半泥子の作品自体は点数が少ないかもしれない。
 過大な期待ではなく多少の期待くらい、何か当たりがありゃめっけもんだ位で行ったほうがいいかも。大体、一般公開されている半泥子のやきもの自体世の中にどれだけあるのか。作品集の本を一緒に取り寄せてみたら、やきものの写真は数点しかなくて書画の作品ばかりのっていて個人的にはかなり消化不良だったこともあるし。
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