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国宝「曜変天目茶碗」(稲葉天目) -静嘉堂文庫美術館(2008.2)
「茶碗の美」-国宝・曜変天目と名物茶碗-(静嘉堂文庫美術館
[2008.2.9~ 3.23]

 水谷に行ってきた話を書いたので、同じ日に見に行ったこの茶碗の話もちょっと。

 この茶碗、一般に知られているという意味では、おそらく最も有名な茶碗だろう。鮮やかな青を中心としたコロナのような虹彩色をまとった斑紋が深い黒の背景一面に隕石群のようにちらばる、文字通り宇宙をイメージさせるあの茶碗である(→写真)
静嘉堂文庫美術館(東京都世田谷区) この茶碗、現在は東京都、世田谷区の静嘉堂文庫美術館の所蔵。だが、元々徳川将軍家、淀藩主稲葉家を経てその後三菱財閥の岩崎家に渡った秘宝中の秘宝ということで、常設展示はされておらず展覧会に出てくることも滅多にない。今年の2月の展覧会で3年ぶりにこの茶碗が公開されるというので、例によって往復ともに高速バスの力技で見にいってきたのである。

 それにしてもこの美術館、最寄り駅は二子玉川になるんだけど、この二子玉川という町は何となく都心近くらしからぬのどかな雰囲気がただよっていて、高島屋1店で駅周辺の商業を引っ張っているような雰囲気も何となくどこかの地方都市をみているような感じだ。美術館まで駅から早目に歩いても25分はあると思うが、美術館の近くまでくると、かなり本格的に「山」。美術館はこの山の上に建っている。こんな都心近郊に緑豊かな山…。三井財閥おそるべし。割と近くまで来ても町中に美術館の案内看板がまるで見当たらないが、地元の町内会から敬遠されていたりしてな…。展示会がないときは何ヶ月も休館にしたりするしな。

 管理人がこの茶碗を見るのはこれが最初。で、実際にみた記憶なんだがね…


 大きさは、思ったよりずっと小さかった。両手の中に全体がすっぽりと収まってしまいそうなサイズ。中を覗きこむと、果たして今まで写真で見たあの模様が確かに網膜に写っているのだが。

 …何と言うのか、多分この茶碗、あまりに秘蔵扱いされすぎて、長い間お茶が点てられていないんじゃないだろうか。表面の艶も、器の生気もなんだか鈍っているような…器がお茶を欲しがっているような…。表面には大きな傷、小さな傷があちこちにあって、めったなことができないのは分かるんだけどね。何だか後ろ髪を引かれるような思い。このお茶碗でお茶が点てられ、生気ある肌を取り戻した姿を想像して、何となくさみしい思いがしたのは管理人だけだろうか。

 期待しすぎというのはあったかもしれない。七色の部分は、視点を変えるとプリズムのように色が変わるもんだと思ってたけれど、実際は顔料で塗ったみたいにどこからみても同じ色という感じだったし。人生そんなものかもしらぬ。

 静嘉堂に行った日の夕方、水谷に行く前にせっかく銀座に来たので銀座の黒田陶苑に行ってみたところ、店頭でさっき見た曜変天目そっくりの曜変天目茶碗(桶谷寧作)が展示されていた。車一台買えるような値札がついていたのにも驚いたが、こちらの曜変天目は表面に生気がある。コロナ模様の部分も油膜のように角度によって色々と色が変わって見える。国宝の曜変天目も数百年の昔にはかくやとも思ったが、さてさて…。


 この日は上野の東京国立博物館も訪れ、国宝「青磁下蕪花生」(アルカンシェール美術財団所有)、同じく国宝「秋草文壺」などを見物。青磁下蕪花生は何だか食べられそうなぽってりした肌が以外に面白かった。華奢な花入れかと思っていたが、思ったより骨太なふくよかな器。秋草文壺は印象どおりで、ああいう壺は家に1個欲しい。
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