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ブリュッヘンの「ショパン/ピアノ協奏曲」
・ショパン:ピアノ協奏曲第1番・第2番
 フランス・ブリュッヘン指揮 18世紀オーケストラ、ダン・タイ・ソン(fp、1849年製エラール) [ポーランド国立ショパン協会(NIFC) NIFCCD 004]

 久し振りに心に届く演奏を聴いたような気がする。

 ショパンは好きでCDを集めている分野ではないけれども、エラールやプレイエルといったロマン派のフォルテピアノのCDを集める過程でショパンに触れる機会は自ずと色々出てくるもの。ピリオド楽器によるピアノ協奏曲のCDも、例えは第1番のCDはこの外に3種手元にあるけれど、このCDは個人的好みではためらいなく現時点でのベスト(最近のものでは、浜松市楽器博物館から出ている小倉貴久子さんの協奏曲第1番の室内楽版の演奏もいいけどね)。

 このCD、オーケストラ部分が非常に良い。トランペットやホルンやファゴットなど、フッと浮かびあがってくるフレーズがことごとく「うっわ~、いい音色…」という感じで、端々の技術的なうまさはメンバー表を見ると当然かもしれないが、それ以上にこの弦の響き、浮世離れした彼岸の世界でも覗くような雰囲気が非常に心に入ってきた。

 ピアノのダン・タイ・ソンもかなりの好演。オーケストラのことなどまるで気にしないかのようにフレーズ多くのタメを作ってメロディーを揺らしながら、繊細に訥々と語ってゆく。この「語る」タイプのピアノ演奏は一度聴くと目からウロコが落ちるという人もいるのではないだろうか。管理人は、モーツァルトの初期のピアノ・ソナタをパトリック・コーエンが同じ「語る」タイプで演奏したCD(Glossa)で同様に目からウロコが落ちる思いをしていて、今回のCDはその体験の再来だなあと。さらに、大人しいように見えてその実奔放なソロとオーケストラとの呼吸がきちんと一体になっている。こういうあたり稀有の演奏という感じがする。

 使用ピアノはエラールと、こだわりにこだわり抜いた感はないチョイスかもしれないが、楽器の整備状態は一聴して非常に良いように思われ、演奏の細部に至るまで繊細なニュアンスがきちんと出ている。最近ショパンというとプレイエルで弾いたCDばかり出るような気がするが、この演奏は単に「プレイエルのピアノで弾きました」というような凡庸な演奏におさまっていない。ピリオド楽器を使って演奏する意味がちゃんと感じられる。


 メンバー表を眺めてみると、ヴァイオリンの若松夏美、山縣さゆり、フルートのコンラート・ヒュンテラー、リカルド・カンジ、クラリネットのエリック・ホープリチ、ファゴットのダニー・ボンド、トランペットのジョナサン・インペットなど、以前からの錚々たるメンバーが要所要所にきちんと参加している。チェロに鈴木秀美が入っていないのはちょっと残念。

 Sheeds on Whitesnowさんの最近の記事を見ていて、ブリュッヘンは最近どうかしてしまったのかと思っていたが大丈夫なようだ。今後もこういうサプライズがあってほしい。
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