2008-05-11
レストラン 朱雀[すじゃく] (ステーキ/和・洋食) 福井県坂井市 ~レアステーキは"あこがれの食べ物"。

いつかはレストランで分厚いステーキをひとりじめ!
長い人生、一度はそういうこともやってみたい!!
子供の頃、そういう憧れを持っていた人は少なくないのではないだろうか。
だが人生とは皮肉なもので、経済的にようやくそういうことが何とかなるようになってきても、様々な事情で実際にステーキにありつけるような機会は案外ないのではなかろうか。
齢を重ねるにつれ脂っこいものや大量の肉があまり口に入らなくなってくるとか、一生懸命仕事に没頭するあまり、そもそもそういうレストランとは縁がないものと思い込んでしまっているとか。
そういう意味で、ステーキというのは原始時代系統のマンガによくでてくるあの骨付き肉(マンガ肉)とおなじような「夢」の食べ物という個人的イメージがある。上質なお肉を、上質さがよく分かる「レアステーキ」で楽しみたいという憧れ…。
しかし、幸せというのは往々にしてふと気が付いてみると案外自分のすぐそばにいつもあったりするものだというのはよく語られるところ。夢だ夢だと思っていたことが案外身近なところでかなうことが本当にある、そんなことを思わせてくれた、地元の福井県坂井市のお店。
最高級のお肉の分厚いステーキ。あこがれの料理は価格的なハードルもあるけれども、それでもあこがれの割には比較的リーズナブルな価格で味わえるのがうれしい。つけあわせの野菜はいかにも既製品って感じなのに、肉だけは本気で凄えという意表を突かれるお店。

最上質の若狭牛のフィレ肉のステーキに、ご飯・味噌汁・サラダのセット。焼き具合はレアで注文。焼肉でも何でも、高いお肉はレア気味のほうが肉の旨みがよく分かる。管理人の実感するところ。
ステーキは小ぶりだが、厚みはじゅうぶん。きちんと計ってないが2センチ位はありそう。若狭牛の肉質は最高。レアで頼むとマグロのトロのように口の中で溶けるかのような印象(たしか、A5ランクの若狭牛という説明がメニューにあったような。)。レアというのは決して中身が生の肉のことをいうのではなくてある程度火が通っているもの。完全な生ではこの口の中で溶ける感覚は楽しめないだろう。さすがよくわかっていらっしゃる。
※とはいえ、レアで注文すると肉の中心部がぬるいというかひやっとした感じがするのも確か。ミディアムレア位で頼んだほうが安定して美味しくいただけそうだなと思ったりもする。この辺は各自の好みと気分で考えていただければ。
※世の中、探せば千円そこそこでステーキが食べられるお店があるのも事実。しかし、だ。個人的な感想だが、牛肉というのは比較的正直な素材らしく、かけた費用に応じて同じ牛肉でもその内容にかなり明確に差が出るようだ。安いものには理由があるのと同じく、高いものにも理由がある。一読して”高っけー”と思った人はちょっと頭においてみても良いかもしれない。安価な肉をレアで食べても上記のようにとろける食感は得られず、無駄に生っぽくなるだけだ。安価な肉には安価な肉なりの楽しみ方がある(牛丼あたりその典型例だと思うが)。
ステーキだけを食べたいなら5,000円でドーンと最高の肉を170g、というメニューもあるけれど、個人的には肉の分量としてはこの定食位がちょうど良い。ご飯といっしょに箸で気兼ねなく食べられるというのも良い。これ以上食べるとお腹がもたれそう。このへんの分量の適切さ、やや脂っこいものが苦手になってきた人間には逆にありがたいところ。

10:00-21:00
定休:水曜
→レストラン朱雀のホームページ

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