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光悦作「時雨」「乙御前」、国宝「卯花墻」 -茶人のまなざし 森川如春庵の世界(名古屋市博物館)
 ごめん。想像以上にすごかった…。

 メインの本阿弥光悦作の黒楽茶碗「時雨」、赤楽茶碗「乙御前」、どちらも非常に個性的でやっぱり良い。時雨は黒楽のくせにやたら薄作りで割と端正なのが渋いし、乙御前の自由な形は写真を見ただけでも言わずもがなで、あれを実際に立体で見られるのはやはり良い。

 ネットでの噂どおり、国宝の志野茶碗「卯花墻」もちゃんと展示されてたよ。この茶碗も確かに良い。志野らしいポテっとした肌、自己主張がないのに存在感ある模様。適度なゆがみ具合。そして、これらに付随して大概裏返しで発生するはずの粗野な下品さがほとんど見受けられない。志野随一の名碗と言われるのも確かに納得。

 どうも並んでいる作品群から受ける雰囲気が只事でないと思ったら、そりゃそうだ。「寸松庵色紙(伝 紀貫之筆)」だの「石山切」だの桃山期の鼠志野の皿だの織部だの、普通の展覧会だったらそれ1つで展覧会のメインになりそうな品々がゴロンゴロンしている。会場の広さも本気度満載。入る前は入場料が1,200円はちょっと高いかなーという印象があったが、会場に足を踏み入れてものの数分で、図録(2000円超の豪華版)の購入まで即座に決定。結局、音声ガイド(500円)も装備して、たっぷり2時間かけて隅々まで楽しんだ。

 数々語られる個人のエピソードもえらく破天荒で面白い。何なんだ、この森川如春庵という人は。


 主役の森川如春庵を語る時、三井財閥の益田鈍翁との関係は外せないとのことで、展覧会のメインテーマは如春庵と鈍翁との心の交流ともいうべきエピソードや品々を通して、両者の人となりを紹介するといった感じ。如春庵の作や鈍翁作の茶道具・書が展示されている中に、如春庵ゆかりの品としてくだんのエラい品々が混ざっているわけだが、それにしても混ざっているものがとんでもない。

 大体、個人のコレクションがテーマの展覧会で本阿弥光悦の茶碗が2点も展示されるようなこと自体、滅多にお目にかかれないと思われる話。その上この展覧会、鈍翁の作品にもかなり焦点が当たっている。これでは三井側も黙ってはいられなかったのだろう。2点の光悦茶碗に張り合うためか何か知らないが、三井のほうも国宝茶碗「卯花墻」に「寸松庵色紙」とは大盤振る舞い。

 益田鈍翁は、名前だけはよく見るもののどんな人かは今までよく知らなかった。今回色々作品を見て、如春庵はもちろん鈍翁のことも言葉以上に伝わるものがあった気がする。きっと、人生の最後まで好奇心が旺盛で、最後までシャレが分かる、遊びの世界に生きた人だったに違いない。

 そういえば、古田織部の茶杓も1点展示されていた。期待通り「へうげた」茶杓だったよ!

 ※当日車で博物館に行ったところ、駐車場が満杯。入口から車が溢れて渋滞していた。特に休日などは各自対策が必要かと。
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三井文庫 『森川如春 ―茶人のまなざし―』

11月30日(日)に行きました。 今回の展示の眼目は、なんと言っても二十代の若さで手に 入れ愛玩したであろう光悦の 「時雨」 「乙御前」 のようです。 別に、その良さやその趣味の高さを否定するつもりは全く 無いのですが、「人それぞれ」を改めて感じました。 ...

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