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一保堂茶舗(京都市中京区) ~茶会抜きで味わう”濃茶”の味。
一保堂茶舗(京都市) 濃茶「雲門の昔」濃茶「雲門の昔」
1,050円(生菓子つき)

 茶の湯に興味のある人ならご存知だろうが、「抹茶」という呼び名で一般に真っ先にイメージされるであろうあのお茶は、濃い緑色だが正式には”薄茶”と呼ばれる。正式な茶事の場合、薄茶の前に”濃茶(こいちゃ)”というさらに濃い抹茶をいただくのである(※)。

 茶を”練る”と表現するほどのお茶というのはどういうものだろう?興味は多々あったもののそれだけのためにお茶を習うというのも何だか違う気がして、気にはなっているものの直接頂くようなご縁はほとんどないものと思っていた。

 しかし!京都の老舗のお茶屋さん(舞妓さんのいるほうではない)はさすがに大したもの。お店の中に喫茶店のようなスペースがあって、ちょっとしたカフェ感覚で実際に商品のお茶をいただけるのだ(有料)。濃茶、薄茶、玉露、煎茶、ほうじ茶など種類も多彩で、お茶の入れ方まで懇切丁寧に教えてもらえる。福井の茶舗もこういうのやってくれるといいなあ。

 ということで、迷わず濃茶を試してみることにした。


(※)最初から最後まで揃った正式な茶事の場合、大まかに
 懐石[一汁三菜] → 生菓子 → (小休止) → 濃茶 → 干菓子 → 薄茶
という流れになる。詳しくは表千家ホームページ「茶事の流れ」等参照。


 濃茶を注文しようとしたところ、「お客様でお茶をたてられますか?」の質問。お茶を習ったこともないし、高いお茶だしここはお店の人に作ってもらうことに。注文して数分、出て来た”濃茶”は写真を見て分かるとおり、想像以上に濃い代物。水分がかなり少なく、完全にペースト状になり、茶碗の底にへばりついている感じだ。なるほど、これは”練る”という表現がぴったり。

 どんな味がするのだろう?早速口にしてみたところ…

 「!…旨あ…。」

 という感じ。苦味はあるが、思ったより苦くない。凝縮されたお茶の旨みが凄くて、実際の甘みというより、旨みやその他もろもろの成分が強力に押し寄せて頭がポワーンとなり、なんとなく気分的に甘い心地になってくる感じ。
(…なるほど、最初にお茶が薬として日本に持ち込まれたのも分からないではない???)

 …とにかく、お茶会抜きでもこの濃茶そのものが非常にポテンシャルの高い飲み物だということがよく分かった。量はやはり少量、三口くらいといったところ。しかしその一口一口が至福の瞬間ではある。苦味の程度はインスタントコーヒーをブラックで飲んだほうが苦いかなという感覚。ご参考までに。

 ふと周りを見ると、お店の人がお客さんに濃茶のたて方を丁寧に解説している光景が目に入る。お客さん自身の手で茶筅を持ち、一生懸命濃茶を練っている。

 「うーん、あれやりた~い!」 管理人の心の叫び。また行く機会があれば次は是非自分で濃茶を練ってみたい。

 濃茶を飲んだ後は、器に残ったお茶で薄茶を作ってもらえるサービスがある(無料)。濃茶も薄茶も両方楽しめて一石二鳥という感覚で個人的にはOK。潔癖な人は多少??と感じる所もあるかもしれないが、そもそも茶会で濃茶を飲む場合は皆で回し飲みするとか茶の湯の文化自体がその辺にはアバウトということはあるしねえ。ゆっくり楽しませて頂きました。


一保堂茶舗 煎茶「嘉木」煎茶「嘉木」
609円(お菓子付き)

 せっかくの京都なので、煎茶もいただいてみた。器をあらかじめお湯で温めるとか、お店の人に淹れ方を丁寧に教えてもらう。飲み頃の時間が分かるように時計まで各席に完備。

 「最後の一滴一滴に旨みが集まってますよ~」とのお店の人の解説どおり、終盤の一滴一滴で本当に味が変わる!苦味はまったくなく、柔らかい、そして旨みもある素敵なお茶。ベストの状態で楽しめるのは3杯とのこと。

一保堂茶舗 京都本店
京都市中京区寺町通二条上ル常盤木町52
喫茶室「嘉木」の営業時間 11:00-17:00
年末年始以外無休
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コメント

こんばんは。
訪問履歴からお邪魔しました。
一保堂さんは、喫茶コーナーの落ち着いた感じがいいですよね。
私も寺町に行った時はよく寄らせてもらっています。



>紫 様
 はじめまして。ご訪問ありがとうございます。
このお店いいですねー、ちょっと癖になりそうです(笑)

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