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千利休の国宝茶室「待庵」を見に行く。
 千利休が作った茶室、現代のネームバリューからすればいくらでも残されていそうなものだが、実際のところは千利休作と言われる茶室の中で、千利休作が有力視されている茶室はこの妙喜庵待庵、1箇所しかない。侘びの理想を具現化したかのような僅か2畳敷の渋い茶室。「国宝」指定も容易に理解できる。

 興味が湧いたら、とにかく自分の目で実際に見に行くのが基本。相手が国宝だからといって、必要以上に恐れることはない。事前に申し込み、10月上旬に実際見に行ってきた。

妙喜禅庵(妙喜庵) 京都府大山崎町 待庵が建っているのは京都府大山崎町の禅寺「妙喜禅庵(妙喜庵)」。JR山崎駅を出ると駅前のロータリーを隔ててすぐそばにある。
 見学には、往復ハガキで1ヶ月以上前に申し込みが必要。見学時間は向こうの指定する時間に100%合わせなければならない。見学時には「志納金」という名の手数料が必要、茶室は中に入ることはできず、にじり口から内部を眺めるのみで写真撮影も禁止、高校生以下は拝観お断りなど、かなり高めのハードル。本気で見たい人のためにのみ門戸が開かれている。詳しくは妙喜禅庵ホームページ「拝観申し込み」参照。

妙喜禅庵入口 予約がない場合拝観謝絶の立て札 妙喜禅庵の入口には、ご丁寧に「予約のない方は拝観謝絶」という内容の立て札まであり、予約もなしに「現地に着いてから飛び入りで何とかしよう」なんて甘い考えは入り口から遮断されていますので、ご参考までに。
 なお、JR山崎駅から歩いて10分位の"大山崎町歴史資料館"に待庵の原寸大のレプリカがあり、こちらは予約なしでも見ることができるが、やはりレプリカと本物では印象が全く違うので、ハードルが高くても本物を見に行くことをおすすめする。


 写真撮影不可とはいえ、茶室内部の写真はネットでも結構出回っている。内部の様子はこちら(京都府大山崎町HP)こちら(2001インターネット博覧会岐阜県パビリオンHP)の写真を参照。

 あらかじめ一人での見学の申し込みが可能か問い合わせたところ、スケジュール次第で他のグループと一緒に見学させてもらえるとのこと。当日は30分ほど後に来たグループと一緒に見学させてもらった。

 実際に茶室を目にすると、数百年の年月の重みが、写真以上にいい味を醸し出している印象。明るさは写真の印象以上に薄暗く、事によっては昼間でも明かりが必要と思われるほど。しかし、2畳という言葉から感じるほど狭いという感覚はない。なんでだろ?とおもっていたところ、後から来た御一行の中にお茶の先生とおぼしき方がいらして、床の間の奥のほうの柱が壁に塗り込められて隠されていること、また壁の塗り方も、壁と壁の間の角が目立たないよう、茶室全体の角を丸く塗り上げていることを一行の方に説明していた。

 なあるほど、これで部屋の輪郭が曖昧に、茶室がやわらかい印象となり、何となく茶室が広く感じられると。千利休らしいニクい配慮、ニクいアイディアと感じる。お寺の人によると、現代の職人さんには昔の道具でこういうふうに壁を丸く仕上げる技術は残っていないらしい。昔の職人さんの技術というか、そういう職人さんの存在あってこそのアイディアなんだと千利休個人以外への尊敬もちょっと感じたりする。

 その他、お茶の先生のおかげで茶室内に炉を切ってある場所の真上に茶釜を吊るすための釣具があるのが分かったり、一人では分からない実践的なことも学ばせてもらったのは有難かった。なお、外側の壁は100年毎位で塗り替え、屋根は20年毎位で葺き替えしているが、茶室内部は400年間全く手がつけられていないとのこと(茶室がオリジナルの姿かどうかは諸説あるようなので、本当のところどうなのかは各人の想像にまかせる。ただ、事の真相はどうあれ、管理人はこの茶室から言葉に表せないような時の流れの重みを感じたことは明記しておく。)。国宝もむべなるかな、と改めて感じさせられた。
 
 なお、写真が撮影できないのは残念だが、見学の帰りにパンフレット(500円)や茶室内部の写真の絵葉書(1セット500円)を販売してくれるので、写真を見返しつつ思い出を思い返すようなことは可能。管理人もそうやって今思い返しながらこの記事を書いている訳である。

 …あそうそう、この待庵、管理人は何だかんだで1時間ちょっと見学していたんだけれど、敷地自体は決して広くないので興味のない方は5分弱で拝観が終了する事態に陥ります。ご参考までに。
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