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大徳川展で「初花」「新田」を見る。
 さて、直前の記事でも書いたように、信長~秀吉~家康と、歴代の天下人の手を渡った茶入「初花」「新田」が東京で同時に見られるというのだ。予定してない東京行きで予算もキツキツだったけれど、もう2度とないかもしれない千載一遇の機会、逃してなるものか。行きも帰りも夜行バス、体力的にはキツかったけれども、こういうものは写真を何度も見るより実物をみて分かることがやはり多い。

 ちまたで言われるような評判は写真を見ただけではあまりピンと来ないものだけれど、実物を見るとそういった世評も十分納得。初花肩衝から感じる存外の若々しさ(「初花」とはよく名づけたものだと思う)、新田肩衝の渋い色調・釉の景色や肩のあたりの絶妙に力の抜けたシルエット。極渋。大阪夏の陣で破損した部分の修復箇所のディテールも良く分かる。非常に印象に残る体験で、行ってきてやはり良かったと思う。
大徳川展(東京国立博物館)
 大徳川展の会場。上野の東京国立博物館(平成館)。

 当日はかなり本格的な雨。夜行バスで早朝に東京到着、朝一番で見に行ったということもあるのだろうけど、客の数も多くなく、快適に会場内を回ることができた。しかも客の大半が最初の展示室(鎧、刀の展示)に集まっており、意外と茶器の展示室に集まる客は少ない。おかげで「初花」「新田」ともにじっくり眺めることができた。有難い。


 行ったのはちょっと前の話なので、千利休「泪」の茶杓もまだ展示していた。「何だかんだ言っても竹の木っ端、さすがに茶杓はみても印象に残らないだろう」とタカをくくっていたが、意表を突かれる位きゃしゃな造りで、利休の人生最後の境地とはどうだったろう、などと気がつくとすっかり引き込まれている。これもやはり強く印象に残る作品だった。

 もう一つ、「初花」「新田」の隣のケースに展示されていた、今回が初展示となる紀州徳川家ゆかりの唐物文琳茶入「秋野(あきのの)」が存外に存在感を発揮していた。かわいらしく、ちんまりと鎮座している姿が愛らしい素敵な茶入で、これが見られたことも大きな収穫の一つだと感じた。

 他にも「大高麗茶碗」「曜変(油滴)天目茶碗」「白天目茶碗」など、柳営御物として紹介される代表的な作品が目の前にごろごろしている様は「えらい展覧会だなー」という印象。他にも鎧「歯朶具足」だの、刀は「正宗」だの「三日月宗近」だの、それに水戸黄門の印籠だの、教科書やテレビで一度は見聞きしたことがあるようなものが色々とならんでおり、会場を3周位じっくり見て回ってきたが、やはり「初花」「新田」「泪の茶杓」(+「秋野」)の存在感が特に印象に残った展覧会だった。

「初花」「新田」の絵葉書会場内で販売されていた「初花」と「新田」の絵ハガキ(新田肩衝の絵葉書はボールペンとセットでの販売)。分厚くて高価な展覧会図録よりも、じつは絵ハガキの写真のほうが色・ディテールなど実物を見た感じの再現性が高いように思う(笑)
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