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へうげもの(週刊モーニング)
「へうげもの」5服(第5巻)
作:山田芳裕

 今の世の中こんな題材までマンガになってしまうのかー、とある意味感慨を覚えた本。

 主人公が何と古田織部。織部焼に名前が残る、大名茶人のあの織部その人。他の登場人物も千利休は勿論、織田有楽斎(長益)だの山上宗二だのノ貫だの、マンガの内容も茶の湯とか大名物の茶器だとか、そんな話が本気でメインの題材になっている。

 何しろ1話目から松永久秀の「古天明平蜘蛛」のエピソードである。1話目から茶道具萌えの話とは、やるじゃないか。


 時代設定的には戦国時代の後半、信長の松永久秀攻めから始まって、現行最新巻の第5服では本能寺の変も過ぎ、すっかり秀吉の世という状況。さすがに茶の湯だけでは引っ張れないとみたのか、本能寺の変ごろまでは信長、秀吉、明智光秀の描き方など歴史に新解釈を加えるような歴史モノとして十分楽しめるようなマンガになっていたが、秀吉の時代に入ったあたりからだんだん茶の湯の比率が全体近くを占めるようになってきたようだ。

 これをとらえて、Amazonのレビューでは「面白味がなくなった」といった評価をしている人がいたが、管理人的には、このマンガはどこかで借りてきたような歴史の新解釈(例えばこのマンガで描かれている信長・秀吉の思想は、坂口安吾「狂人遺書」「二流の人」をかなり参考にしているに違いない)などあまり欲張って盛り込まず、どんどん茶の湯関係の話題を濃く描いていってほしいなーとちょっと違うことを思っている。

 毎回の標題のつけ方が現在の大阪の下町的な雰囲気を漂わせたあざとい感じだったり、存在意義のよく分からない色事の情景がたまーに入っていたり、よく使われる「フマァ」「めたぁ」といった独創的な擬音が独創的すぎて管理人の心には何一つ響かない(笑)とか、個人的にはやや合わない部分があるけれども、織部の茶の真骨頂が本格的に出てくるのはこの後の時代から。今後どのような描写が続いていくのか、最新刊を心待ちにしているところである。 
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