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瓢亭 本店 (日本料理) 京都市南禅寺
瓢亭 本店(京都市南禅寺) 瓢亭、すごかった。想像以上だった。

 料理が美味しいのは別館でも体験できるけれど、この瓢亭本館の雰囲気、並の京都の名所など軽く凌駕してしまう位突き抜けている。福井から行くのはちょっとおっくうだろうけど、万難を排してでも一度体験してみる価値があると思う。並の京都めぐりよりずっと満足感が得られること請け合いだ。

 外から見ただけでは全く気付かないが、入り口に一歩足を踏み入れた途端、そこはまさしく文字通りの別世界。植栽の密度の高い庭が眼前に拡がる。外から見ている限り非常に限られたスペースのはずで、こんなスペースではお店の工夫にも限界があるだろうなんてタカをくくっていたのもあったけれど、眼前に展開する空間はそんなスペースの制約などないかのようだった。密度高く茂るお庭の向こうに、点々と茶室や個室が1軒づつ建っているという、なんとも浮世離れしたスタイル。身の回りを取り巻く現実が徐々に消え去っていく…

 曲がりくねった道を歩いた時間は限られたスペースの割に長く感じられ、これからどんなところでお料理をいただけるのだろう?と非常にワクワク感でいっぱいになった。小さい頃、初めて東京ディズニーランドに行き、入口のワールドバザールに足を踏み入れたとき、同じようにワクワクしていたのではなかろうか。

 この感じ、形式はある程度省略されているかも知れないが、紛れもなくこれは「茶の心」、というより、これは茶の湯の核たる抹茶の部分までも「形式的」として取り払ってしまった先鋭的なアレンジの現代風の「茶の湯」そのもので、もてなしの精神が最良の形で体現されているのを感じる。こんなに心地良いのは久し振り。また、茶の湯の精神をこんなに身近に感じ、良いものだなあという思いを持ったのも初めてのことだ。なるほど、近年の方が「茶懐石」などとそれまでにない用語を創作してしまった気持ちが良く分かる。

瓢亭の朝がゆ …というわけで、前回瓢亭の別館に行ったときの印象が割と良かったので、本店(本館)のほうに8月の始めごろ行ってきました。本格的な懐石料理(昼23,000円~)はさすがに手を出しづらいけれど、本館でも季節限定で朝がゆ(5,500円[税サ込])が食べられる。もちろんお値段なりにおかゆ以外にもいろいろ付いてくる。この朝がゆが結構名物だったりするので、やはりターゲットは朝がゆということに。

 とはいえさすがは本館、食べるところがみんな個室になり、席数も決して多くなさそうな感じなので、予約は2人以上でないと不可といわれた。当然だが、福井からわざわざ京都に朝がゆを食べに行くという酔狂な人間は周囲にはそういないもので、いろいろ考えた結果「この人なら大丈夫かも?美味しんぼに載ってるお店だから」という大ざっぱな推測でこちらの方(「ニッチモノへの入口」ariaさん)にお誘いをかけてみたところ、快くOKの返事を頂いたので今回本店に向かうことが出来た次第。aria様恩に着ます。おかげでとっても楽しい時間を過ごせました。ありがとう!

 「ニッチモノ…」様のほうにも瓢亭の記事があります。料理に対する洞察はさすがで、管理人ではカバーしきれないような鋭い指摘も入っているように思います。あわせてご覧あれ。
 -ブログ「ニッチモノへの入口」より-
  ・瓢亭へ行く / 01 導入編
  ・瓢亭へ行く / 02 実食編
  ・瓢亭へ行く / 03 朝がゆ実食編 


 ホームページを見たところ、管理人たちが案内されたのは「探泉亭」というお部屋。少なくとも明治中期には建っていた、年代物でバリバリ現役に茶室として使えるであろう茶室。床柱や壁の侘び具合が本当にすごい。こんな中でごはん食べちゃって良いのだろうか?と座り方も自然に正座になってしまうところ、お店の方からさり気なく「足を楽に崩していただいて結構ですよ」と丁寧に気をつかっていただいたので、遠慮なく足を崩す。本来なら文化財にでもなりそうなオーラ漂う茶室には惜しげもなく空調が組み込まれ、蒸し暑い京都の夏でもリラックスして快適におなかを満たすことのできる幸福感。有難さをしみじみ味わう。

瓢亭本館の朝がゆ。

 最初に出てきたのは名物「瓢亭玉子」と笹で包んだ鯛寿司、ごりの佃煮の入った器に、雑誌でよく見るひさご型の白い3段の器。さてどんなお料理が入っているか、興味津々。

その3段の器の内容。

 上段はさやに入ったささげのごま和え、中段の煮物はグジ、下段は茄子、生麩と湯葉。先付、煮物椀、炊合せに瓢亭玉子・鯛寿司の八寸と、一通り懐石が揃うような感じ。朝がゆに向付がないのはどこか他のサイトに載ってましたが、お店のポリシーのようです。鯛寿司もありますしね。みんな丁寧でナチュラルな味付け、ただそれだけのはずなのに、何なのだろう、地味ながらやはり確実においしい。

ちゃんとした椀物も別に付いてきた。

 具材はシンプルに豆腐と海苔。やさしい風味なからその実ボディはしっかりとした基礎があるような印象のおだし。

瓢亭のあゆ焼物、鮎。

 極旨。川魚のネガティブな要素が一切なく、はらわたのほろ苦さが非常に心地良い。頭はカラッと、尾の方はそれなりにと、火の通し方がやはりうまい。何のストレスもなく頭から尻尾までまるごと楽しめる。京都の鮎は食べているものが他の地域と違うんじゃないのか?と問いたくなる位だ。本館で食べる朝がゆは別館よりちょっと割高な分、この焼物が付いてくる。これがあるとなしとでは大分印象違うだろう、何か得した気分。

さて、お料理を一通り楽しんだところで、最後にようやくおかゆの登場。

 おかゆ自体は味付け一切なし、一緒についてくるあんをかけて食べるのが常套手段だが、一緒に来たariaさんが「おかゆ、何もつけなくても食べられる位うまい」と。食べてみたところ確かにそのとおりで何もつけなくてもうまい。このほかにも「このおかゆ、水の味がする」など目からウロコが落ちるような発言、とても参考になりました。

もちろん、あんをかけて食べても美味い。

 この"あん"、随分気合を入れてだしがとってあるようで、素敵な逸品。かつおの鮮烈な香りがする、と思ったが、後で調べてみたらマグロの削り節なのだそうで。だし以外の味は付いていないので、味は決して濃くない。たっぷりとおかゆにあんをかけていただくのが吉。…実は管理人、これと同程度にダシの威力を感じるお吸い物を以前金沢の小松弥助で味わったことがあります。そのときのことをデジャヴのように思い出したりしました。これだけ食べればおなかは十分いっぱい。ごちそうさまでした!

 …それにしても管理人、このお店の体験でちょっと何か面白そうな境地が開けちゃったかも?そのあたり、またぼちぼちブログに書いてみたりもするかもね…

京都市左京区南禅寺草川町35
懐石 11:00-19:30
朝がゆ(本館は7,8月のみ) 8:00-10:00(LO)

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瓢亭へ行く / 01 導入編

瓢亭です。美味しんぼでは何度となくとりあげられたお店。一度は行ってみたいと思いながらもワタクシのような庶民には手の届かない領域かと思いきや...ありました!朝がゆコー...

コメント

その節は、お誘いいただきありがとうございました。
かつフォローも入れて下さり、重ねて感謝申し上げます。
瓢亭は単なる食事を楽しむということだけでは言い尽くせない、魅力のあるお店ですね。

>aria様
 本当に良いお店でした。機会があったらまた行ってみたいです…

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