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究極の丼
 結構前からあるみたいなのに、まだ「知る人ぞ知る」という感じのようだし、お店側のPRが控えめなので書くのに気を使うが、食べてみたところ非常に強い印象を受けたので書かずにはおれない。

 色々検索すれば何とか引っかかるので、控えめに何となく店名を書かないでみるが、このブログでも以前書いたことのある福井のお店である(ホームページをよく見ると写真がちゃんと載ってるのですけどね)。


 「焙りトロとすりおろした鮑の寿司丼」、お店では「舞妓丼」と名付けたそうである。豪華な具材、トロと鮑を単にご飯の上に並べるだけでも十分商品になるメニュー。しかしそんな"バブル丼"とでもいいたくなるだけのような代物なら、ブログでわざわざ持ち上げる必要もないだろう。

 では何が違うのか。この丼、豪華な具材に飽き足らず、すみずみまで食材にきちんと仕事が入っており、仕事の具合も実に心憎いのだ。トロの焙り具合は丼向けのチューニングがきちんとなされている軽い焙り。鮑の"すりおろし"、発想は日本料理の技法に元ネタがあるとはいえ、トロと組み合わせて"マグロの山かけ"に見立ててしまう発想、一般的なマグロの山かけのイメージと目の前にある代物とのギャップに、とてもドギマギしてしまう。鮑のキモを贅沢に使った醤油だれも豪華さに花を添える。ちょっと一息、とばかりに鮑のすりおろし部分に箸をつけると、すりおろしの中から食感を残した鮑の小さい塊が出てくる。何というか、隅々まで逃げ場がない。食べ終わるまでメーターを振り切ったハイボルテージな状態が途切れない。量は少なめだが、一口で食べ切れてしまうようでもない。しかし、気が付いたらあっという間に食べてしまっていた。

 3,150円という丼としては破格の値段だが、これでもほとんど商売にならないとのこと。繰り返し同じ事を説明される所からみても本気で原価割れという事態が想像に難くない丼の内容で、コストパフォーマンスも破格である。何でこの値段で出すのか、と聞かれれば「寿司屋の心意気」としか言いようのない世界なのだろうと想像するが、その心意気たるや見事じゃないか。あくまで安い値段で大衆向けの食という「丼」の王道(例えばこことか。)から若干外れるというご意見もあろうが、個人的にはまったく気にならない。
 こういうお店だからこそ、丼を注文するときは、他のメニューも必ず併せて注文するのが食べる側としてのモラルだと、ここで強く主張しておく。

 なお、この丼は何も知らない人が食べても十分美味だけれど、仕事の絶妙さ加減に気付くと非常に印象が強まるので、お寿司屋さんとか和食のお店とか、一通り食べてみてからこの丼を食べてみると良いと思います。

※学生の方などはこのように淡い味付けの丼には心魅かれるところがあまりないかもしれませんので、無理しないように。管理人も学生の頃ならもっと濃い味のものを選びます。
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