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長距離砲をうってみる
 管理人は今、来年2月に東京・静嘉堂文庫美術館の有名な曜変天目茶碗「稲葉天目」が3年振りに公開されるというので、2月には是非東京に行ってこようと色々思いを巡らせているところ。

 せっかくなので、思い切って食事は有名な「鮨 水谷」にしてみようかと考えていたところ、今日のテレビで水谷にミシュラン東京版で三ツ星がついたとの報。これはヤバい、ただでさえ人気のあるお店がますます彼方の存在になってしまう、と3ヶ月先の遠距離射撃になるのを承知で慌てて予約を試みた結果、意外とあっさり予約に成功。ミシュランガイドの発売前に動いたのが功を奏したか。たしかに、鮨で2月というとネタ的にどうだろう?と疑問が湧いてくるような難しい時期ではないかと思うが、そういう時期にこういう店はどういう鮨を出すのかというのを味わうのも一興で、それはそれで悪くない。

 今回のミシュラン東京版、ちょっと評価が甘々ではないかなどと既に言われたりもしているようだが、実際のガイドの内容はともかく、それがたとえミシュランのプロモーション戦略だったとしても、このマスコミの露出の凄さは色々な意味で怖いなと非常に心が揺らいだ一日。
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越前かにめし(駅弁 JR福井駅)
越前かにめし越前かにめし(番匠本店) 1,100円

 わーい、ついに越前ガニ漁解禁ですねー♪

 なーんて、他の県の方と話すときに心にもない外向けの体裁を取り繕ってしまうことがたまにある。自戒を込めて、あえてこの時期にこれをとり上げる。

 オールシーズン購入可、駅だけでなく福井の主要なスーパーでも容易に入手可能な位の気軽さにも関わらず、並のズワイガニ料理ではおいそれと太刀打ちできないほどにカニの魅力を徹底的に凝縮した、恐るべき駅弁である。

 上に散らしたカニの身の多さもさることながら、下のご飯が傑作なのである。

 「ダシとして使える材料はすべてつぎ込みました」といわんばかりの、カニ味噌や玉子のエキス等もふんだんに含んだ複雑なカニのダシがこれでもかと染み込んだご飯。「カニ食べてる~!」という感覚がストレートに押し寄せる無上の喜び。喜びのボルテージ・瞬間風速でこれを超える食べ物はそう簡単には見当たらない、全く恐るべき駅弁である。その代わりカニの身の部分はベニズワイガニになるので、究極の本物指向とかおっしゃる方はその点認識しておく必要はあるだろう。結果が旨いのだから文句を挟む余地はないような気がするけれども。

 駅弁としてはちょっと高いので、食べたことがない人もいるだろう。是非一度試してみることをおすすめする。なお、並んで売られていることの多い、ちょっと高額な「焼かにめし」より写真の普通のバージョンのほうがおすすめである。

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永平寺の精進料理。(福井県永平寺町)
 永平寺といえば、やはり"精進料理"。これは外せないだろう。

 永平寺の精進料理は、例えば阿部孤柳著「日本料理の真髄」(講談社+α新書)で"日本の三大精進料理"[永平寺流、大徳寺流、普茶料理]と紹介され、また同書に永平寺流の精進料理が「現在日本に精進料理として最も普及している」とあるように、日本料理の様々なありようを広く楽しむ上で、実は意外と外せない存在感を放っている。

 直前の記事のとおり、先日永平寺に修行に行ってきた訳だが、もちろんこの精進料理の存在が参加へのモチベーションを強く高めたことは疑いない。

 さて、その精進料理。まず夕食はこんな感じ。

永平寺の精進料理(夕食) どうだろう、一見して質素な印象を受ける。京都でよく見られる、料理方(寺院出入りの料理店)が作る精進料理のようないかにも料理人の料理然とした雰囲気はまるで見受けられない。

 大根と大根葉のおみそ汁、香の物、煮物の器はがんもどき・椎茸・にんじん・えんどう豆。小さな茄子等のおひたしにきんぴらごぼう(?)の器に、蓮根の酢の物の器。そして画面では隠れているが、きんぴらの器の下に胡麻豆腐の器。「一汁香の物共五菜」、きちんとマナー通りの本膳料理(江戸期の略式の本膳料理[=袱紗料理])の形式である。お膳の左下に昆布の揚げ物、大福系の菓子、バナナがある辺りが多少お客さん待遇か。

 いずれも盛付けは必要最低限。香の物の量を見れは一目瞭然だろう。ご飯も器の底のほうに平たく張り付くような感じで必要最小限の盛りである。捧げてくれた食材の命に感謝しながら、これを一口一口噛み締めて食べる。そう、永平寺では食事も大切な修行の一環なのである。食事を作るほうも修行、食事を食べるほうも修行なのである。だからと言って食べる順番等を注意されることはないので、何だかんだ言って結構リラックスして味わうことができた。

 それにしてもこの料理、見た目は一見とても地味、味にも派手さはないが、一品一品丁寧に料理されており、少量のおかずを噛み締めながら感じる味の印象は、漫画「へうげもの」の古田織部の言葉を借りるなら「またしてもうまいっ!」(第四十四席”Relax”-織部とノ貫のエピソード-より。分かる人は織部のあの顔を想像してほしい)状態。何だかんだいって食後はきちんど腹八分目、食物の有難さが見に染みて分かる素敵な料理なのである。この感覚、やはり実際に味わってみるのが何より良いのではなかろうか。

 なお、食事終了間際にはご飯の器に少量のお茶が注がれ、器に残ったご飯粒は残らずさらえることになる。この辺はやはり修行である。

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永平寺で座禅修行 -1泊2日の「参籠修行」体験。
大本山永平寺(福井県永平寺町) 前々から、永平寺というのは参拝だけでなく「座禅を体験してこそ意味のあるお寺なのだろう」という思いが強くあった。

 最近思うところもあり、心を決めて泊まり込みの修行に行ってみることにした。一泊二日の参籠(さんろう)修行と三泊四日の参禅(さんぜん)修行があるが、参加したのは一泊二日のほう。

 心静かに過ごす一泊二日の体験は想像以上に心がすっきりするものだ。ここまでの人生をいったん見つめ直してみるのに丁度良いのではないか。

 案外気軽に参加できることが分かったので、何年かに一度定期的に参加して人生を考え直してみるのもいいかもしれない。

 参加には1ヶ月以上前の予約が必要。有料で、一泊二食付で8,000円(2007年9月当時)。食事は2食とも精進料理。 「観光気分や興味本位の上山はお断りすることになっています」とネットに注意書されているなど、一定の壁が設けてある。
 ※精進料理に関しては書きたいことが多かったので、別の記事にまとめました。 (→精進料理の記事はこちら

 が、要するにこの条件でも参加する決心がついていれば、修行といっても何ら精神的・身体的に負担を感じるメニューではないので安心して良い。出家などなしに誰でも気軽に修行を体験させてもらえる、と、逆にポジティブに考えたほうが良いのではなかろうか。

 なお、参加の際、宗教や宗派等は特に問われなかったし、一泊二日の修行の場合あらかじめお経を覚えたり経本を持っていったりする必要もない。服装も、動き易ければ私服で全然OKという気軽さ。(管理人の家は曹洞宗ではないし、お経など法事の時位しか接する機会はないが特に問題なかった。座禅・朝のおつとめ等は全て私服で参加する。もちろん座禅や法話など、修行は曹洞宗の考え方を反映したものになる訳だが)。管理人が行った日の参加者数は全部で大体40人位。何だかんだいって曹洞宗の大本山、禅寺ではトップクラスに有名なお寺。参加者は結構多いので修行中も心細くなることはない。その辺も安心である。
*三泊四日の修行のほうは着物・教本の準備が必要らしい。

 一泊二日といっても夕方4時に寺に入り翌朝8時に終了と、時間的拘束も案外負担が少ない。精進料理(→精進料理の記事はこちら)もいただけることだし、泊まる部屋も、申し込み時の人数が少人数でもちゃんと団体ごとに一部屋ずつ広い部屋が割り当てられ、プライバシー的な面も大丈夫。ちょっとした旅館気分でリラックスして過ごせる。みんな気軽に参加してみることを是非”おすすめ!”してみるのである。

 なお、参加方法、修行の内容や詳細なタイムスケジュールは、"katumin"氏(?)のホームページ「禅の里永平寺へようこそ」の中に「体験 参禅・参籠修行の一日(参籠のしおり)」というページがあるので、そちらを参照。

 夜9時就寝、朝は3時台に起床という鬼のような早寝早起きは、実際やってみると結構気持ちいい…かも?


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大徳川展で「初花」「新田」を見る。
 さて、直前の記事でも書いたように、信長~秀吉~家康と、歴代の天下人の手を渡った茶入「初花」「新田」が東京で同時に見られるというのだ。予定してない東京行きで予算もキツキツだったけれど、もう2度とないかもしれない千載一遇の機会、逃してなるものか。行きも帰りも夜行バス、体力的にはキツかったけれども、こういうものは写真を何度も見るより実物をみて分かることがやはり多い。

 ちまたで言われるような評判は写真を見ただけではあまりピンと来ないものだけれど、実物を見るとそういった世評も十分納得。初花肩衝から感じる存外の若々しさ(「初花」とはよく名づけたものだと思う)、新田肩衝の渋い色調・釉の景色や肩のあたりの絶妙に力の抜けたシルエット。極渋。大阪夏の陣で破損した部分の修復箇所のディテールも良く分かる。非常に印象に残る体験で、行ってきてやはり良かったと思う。
大徳川展(東京国立博物館)
 大徳川展の会場。上野の東京国立博物館(平成館)。

 当日はかなり本格的な雨。夜行バスで早朝に東京到着、朝一番で見に行ったということもあるのだろうけど、客の数も多くなく、快適に会場内を回ることができた。しかも客の大半が最初の展示室(鎧、刀の展示)に集まっており、意外と茶器の展示室に集まる客は少ない。おかげで「初花」「新田」ともにじっくり眺めることができた。有難い。

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